嵐の二宮和也さんが出演されている久光(hisamisu)のCMでも話題となっている「手掌多汗症」。
多くの人は幼少期あるいは思春期に発症することが多く、お子さんが小さいうちは親御さんの気づきにより手汗の多さを認識するといわれています。
思春期頃になると他の人との手汗の量の違いを認識したり、クラスメイトに指摘されたりとコンプレックスに感じてしまうことも。
この記事では「手掌多汗症」についての説明や、お子さんの手汗が多いと感じた場合の対策をご紹介しています。
一人で悩まず、医療やセルフケアを通してさまざまな対策がある中で、お子さんにあった方法で「手掌多汗症」と向き合っていきましょう。
子供でもなる手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)とは?なぜ手のみに汗をかくの?
手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)とは、日常生活に支障がでるほど手のひらから汗がでる疾病のことをいいます。
通常、人は暑さを感じたり緊張やストレスを感じた時に汗をかきますが、手掌多汗症の場合、気温や精神的要因とは関係なく手のひらに大量の汗をかいてしまうのです。
基本的には生まれつきの疾病で、小児〜思春期に発症することが多いと言われています。
また手掌多汗症の大半(ほぼ100%)は足の裏も同様に汗をかくため『掌蹠多汗症(しょうせきたんしょう)』とも呼ばれています。
また手掌多汗症の原因ははっきりとはわかっていません。
通常、暑さを感じたり緊張したときに発汗するよう指示を出す交感神経が、多汗症の場合では常に活発化していると言われています。
さらに手掌多汗症の場合、なぜ手のひらの汗腺のみに影響があるのかは明らかにされていません。
いつも手が濡れている…子供の生活における手掌多汗症の特長とは
手掌多汗症には具体的にどんな特徴があるのでしょうか。
普段のお子さんの様子を思い出しながらチェックしてみてください。
- 手をつなぐと濡れていることが多い
- 手が冷たく皮が向けている
- 遊んだおもちゃが濡れている、湿っている
- 絵を描いた画用紙が手に張り付いたりヨレヨレになっている。
- 汗で手が滑るためコップなどをよく落とす。
- ゲーム機が濡れている
これらの症状を認める場合、「手掌多汗症」の可能性が高いです。
また汗の量や日常生活への支障によって重症度も変わってきます。
手が湿っている状態から汗がしたたり落ちるほどの症状まで人によってさまざまなため、一度医療機関を受診することをおすすめします。
成長するにつれ手汗について悩むことも【親のあなたが今できること】
日常生活に支障をきたす手掌多汗症。
それは成長するとともにお子さんの悩みの原因となる場合もあります。
特に思春期のころになるとテスト用紙やノートを濡らしてしまったり、体育でクラスメイトと手を繋がくときに気兼ねしてしまったり…。
常に手汗のことを考えて行動しなければならなくなるため、学校生活を含めた普段の生活が楽しくなくなってしまいます。
手汗がコンプレックスにならないためにもお子さんの手汗に早めに気づき、早い段階で手掌多汗症に理解を深めることが大切です。
セルフケアでの制汗方法や適切な治療で、心身ともに健やかな成長へと導いてあげましょう。
まずは皮膚科に相談を!お子さんの成長にあわせてすすめる治療法とは
お子さんの手汗について理解を深めるためにはまずは皮膚科を受診してみましょう。
現在では手掌多汗症の治療といってもさまざまなものがあります。
医師と相談し、親御さんやお子さん本人が納得できる治療法を見つけていきましょう。
治療法①塩化アルミニウムローションを塗布
手汗の症状軽い場合や身体が小さいお子さんのうちは「塩化アルミニウムローション」を手のひらに塗ります。
塩化アルミニウムは汗を抑える効果が非常に高く、塗ることにより汗腺をふさぎある程度の制汗を望むことができます。
副作用としてかゆみを感じたりかぶれることがあるので、様子をみながら使用しましょう。
治療法②イオントフォレーシス
手を水に浸し弱い電力を流すことにより、電気分解され発生した水素イオンが汗腺を塞ぎ発汗を抑えるという方法です。
1回約30分を5回~10回ほど行うことで汗の量が減ってきます。しかし治療をやめてしばらくすると効果は薄れてきますので、継続的な治療が必要となります。
副作用は特になく、まれに電気によるビリビリ感を感じる人もいます。
治療法③内視鏡手術
重度と診断された場合、交感神経を内視鏡で切除する日帰り手術もあります。
しかし身体が小さいと難しいため、小学校の高学年以上が望ましいといわれています。
また手術後に副作用として、背中や太ももなど他の部位の汗が増えることも。
手術に対して本人が理解し納得できる年頃になったときに、選択肢のひとつとして専門医に相談してみてはいかがでしょうか。
無添加タイプなら子供でも安心して使える!セルフケアという選択肢も
「お子さんが皮膚科を受診するのを怖がる」
「まずは市販の制汗アイテムを探したい」
親御さんとしてはお子さんの手汗を抑えるにあたって、心身ともに負担の少ない方法を見つけてあげたいですよね。
近頃では手汗専用の制汗アイテムも数多く発売されています。
その中でもお子さんのデリケートな肌には無添加タイプのものがおすすめ。
かゆみやかぶれを起こしていないか様子を見ながら使用しましょう。
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セルフケアや医療を取り入れて手汗と上手に付き合おう!
大人でも非常に悩ましい「手掌多汗症」。
その原因は未だに解明されていないことがほとんどです。
しかし近頃では手汗と向き合うさまざまな治療方法やセルフケア方法があります。
お子さんの成長とともに受け入れられるよう今からできることを行い、心身ともに健やかな成長をサポートをしていきましょう。
きっと手汗に悩むことなく、楽しい毎日を過ごすことができますよ。
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