奈良での時間を終えて、帰りの電車を考えたとき。
もう少しだけ、この空気のままでいたいと思いました。
そんなときに選んだのが、『観光特急:あをによし』です。
行きは通常の特急を利用していたのですが、帰りは少しだけ特別な時間にしたくて、乗車してみることにしました。
奈良観光で訪れた東大寺。こちらの記事では混雑を避けるためのポイントをまとめています。

ホームに入ってきた瞬間から、少し特別

電車がホームに入ってきた瞬間、思わず娘と顔を見合わせてしまいました。
ゆっくりと近づいてくるその姿は、どこか落ち着いた雰囲気があり、いつもの電車とは少し違う空気をまとっていました。
外装からすでに雰囲気があり、ただの移動ではないことが伝わってきます。
扉が開く前の、ほんの少しの静かな時間さえも、これから始まる時間をやさしく知らせてくれるようで。
乗る前から少し気分が上がる、そんな時間でした。
外装も内装も、落ち着いた品のある空間

車内に入ると、外観と同じように落ち着いた空気が広がっていました。
やわらかな照明と、深みのある色合いの内装が印象的。
一歩足を踏み入れた瞬間に、外とは少し違う時間が流れ始めるような感覚になります。
どこか品のあるデザインで統一されていて、自然と気持ちも落ち着いていきます。
座席に腰を下ろすと、周りの音もどこかやわらいで感じられて、急ぐ理由が少しずつほどけていくようでした。
観光列車らしい特別感はありつつも、過ごしやすさとのバランスがちょうどよく感じられました。
“特別な空間”なのに、無理に構えなくていい。
そんな心地よさが、この列車の魅力なのかもしれません。
疲れた身体を包み込む座席、おすすめは窓際

奈良をたくさん歩いたあとだったこともあり、座席に座った瞬間の安心感が印象に残っています。
座り心地がよく、無理に何かをしなくても、ただ座っているだけでほっとできるような感覚がありました。
コンセントも設置されているため、観光中に大活躍のスマートフォンの充電ができるのもありがたかったポイントです。
追加料金以上の価値を感じた理由

ちょうどいい時間の特急がこの列車しかなかった、というのがきっかけでした。
正直なところ、乗る前は「移動にお金をかけるのもどうかな」と思っていましたが、結果的にはとても良い選択でした。
想像していたよりも料金は良心的ですし、窓から流れる景色を観ながら、奈良で過ごした時間を振り返りかえる、ゆっくりとした時間。
この時間を過ごせるなら納得できると感じました。
急いで日常に戻るのではなく、少しだけ余韻を持ったまま過ごせるのが心地よく感じられました。
帰りに利用することで、この列車の良さがより引き立つように思います。
ただの移動ではなく、“体験”として残る時間。
そう思うと、追加料金を払う価値は十分にあるように感じます。
混雑状況と利用のしやすさ

今回利用したのは金曜日の15時頃。
その時間、車内は比較的落ち着いていてゆったりと過ごすことができました。
時間帯や曜日によって混雑状況は変わりますが、平日の昼間は比較的利用しやすい印象です。
ゆっくりとした時間を過ごしたい場合は、混雑しにくい時間帯を選ぶのもおすすめです。
予約の取りやすさとタイミング
タイミングにもよりますが、土日や観光シーズンは早めに埋まりやすい印象。
「この時間に乗りたい」と決めてるなら、事前に予約しておくと安心です。
逆に平日や時間帯によっては、ギリギリの予約でも意外と空いてることもありました。
奈良〜京都の料金と所要時間の比較
奈良から京都へ移動する方法はいくつかありますが、あをによしを含めて比較すると、次のような違いがあります。
| 項目 | あをによし | 近鉄特急 | JR(みやこ路快速など) |
| 料金 | 約1,300~1,400円 | 約1,100~1,200円 | 約700円前後 |
| 所要時間 | 約35分~45分 | 約30分~40分 | 約45分~50分 |
| 座席の快適さ | ◎ゆったり・座り心地が良い | ○快適 | △混雑しやすい |
| 車内の雰囲気 | ◎落ち着いた観光仕様 | 〇シンプル | △日常的 |
| コンセント | ○あり | △車両による | △ほぼ無し |
| 本数 | △少なめ | 〇多い | ◎多い |
| 特別感 | ◎高い | △ほぼ無し | △なし |
| おすすめの人 | ・落ち着いた雰囲気が好きな人 ・移動も楽しみたい人 | ・快適に移動したい人 ・混雑・時間などバランスよく移動したい人 | ・コスト重視の人 ・時間に制限がある人 |
移動まで、思い出に残る時間に
観光地で過ごす時間だけでなく、移動の時間も含めて一日の印象は変わるのかもしれません。
あをによしで過ごした時間は、奈良での余韻をやさしくつないでくれるようなものでした。
少しだけ特別な帰り道。そんな選択も、旅の楽しみのひとつだと感じました。
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